おじさんの悪あが記

日々の自転車ライフ・育児のことなどなど

JCRC第8戦 群馬CSC

クラス Bクラス
距離 90km 6km×15周
順位 17位/46人(完走17人)
タイム 2:49:08.115 TOP差+13:09.350 31.93km/h

現地、土砂降り。
何の気なしに受付へ・・・

様子見のつもりで来たが、ついつい出走サインをしてしまった!
とりあえず、苦行必須のレースを出走することにした。

こんな悪天候で出走を決断させた4つの理由。
1.ジャパンカップチャレンジクラスでキャプテンが10位入賞したし
2.今月はここまで積算距離が少ないし
3.せっかく群馬まで来たんだし
4.小降りになったし止むんじゃね?

Bクラス昇格初戦。

最優先は「怪我しない、落車しない、風邪ひかない」。
調子良ければ着る(6位以内)、が目標。
しかし、朝から腰の具合が芳しくない・・・
こんな状態だが、とりあえず、志は高く、頑張ってみる。

スタート前、小雨になる。止むことを願う。

12:45、Bクラススタート、サバイバルレースの幕開け。
と同時に、右斜め前で落車!
マジっすか!とフルブレーキ→左に逃げて何とか回避。
のっけから勘弁して下さい・・・

気を取り直して1周目。
下り前にスルスル前に上がって下りへ。
先導車が集団の速度を目一杯落とし、とりあえずは危なげなく下る。
裏区間に入り、先導車が抜け、レース本スタート。

と同時にチェックリストの若者がファーストアタック。
集団はいきなりペースが上がる。
おじさんは、アップする時間があまり無く、いきなり心拍Maxで苦しめられる。

しばらく、この子+その他2〜3人の攻撃が続く。
スタートから、まったく緩まない・・・「こんなんで90km走んの?」
さらには、腰痛が悪化していく。
脚を温存させるため、ダンシングは禁止していた。
しかし、こんな連続攻撃に、腰は悲鳴をあげ始め、ダンシングを余儀なくされる。
ダンシングで腰への負担を軽減させるが、確実に脚は削られて行く・・・
腰痛悪化、雨足悪化、おやじイジメ・・・レース止めたくなる。
序盤にして、カラータイマーが点滅し始める。

こんな調子で5周回終了、1時間くらい経過。
ここまで腰痛をガマンしてたら、ごまかし方が分かり、少し余裕が出てきた。
心拍の苦しさも峠を過ぎ、何とか最初の山場は通り過ぎたか?
しかし、腰痛をごまかすためにダンシングをし、時折入る攻撃に脚を使い、脚はすでにヤバめ。

7周目くらいか、雨足は弱まるどころか、強まる一方。
気温も12℃ほど、冬用のグローブをしているも、手が悴んでくる。
集中力が切れそうな感じだ。
そんな矢先、下り切り最後の右コーナーで、自分の左側を走る人がフロントを滑らせ落車!
ガードレールに向かって消えていくのを横目で確認した。
「ああああああぁぁぁぁぁぁ〜〜〜」てのが聞こえた。
まるで、奈落の底に落ちていくかのように消えていった。怖い怖い・・・

8周目、レースも半分過ぎ、ホームストレートで補給することに。
レインジャケットを着ているため、一旦めくり上げてジェルを取る。
が、上り基調な上に手が悴み、うまく取れない。
何とか取り出し、補給するが、今度はゴミをしまえない・・・
右手1本、上り基調、何とかゴミをしまうが、先頭から少し遅れをとってしまう。
下りに入る前に取り戻そうと、ダンシングで追いかけ、とりあえず合流。
何のための補給だ?余計に体力・脚を消耗した感じだ。

10周目、集団もだいぶ小さくなった感じだ。
ここ数周は10分ジャストくらいのペースで刻んでおり、リストラが進んだ様子。
自分も結構キツくなってきた。やはりダンシングを多様している分、太ももがヤバイ。
コース前半は緩いペースだったが、裏のアップダウン区間に入り、再びペースが上がる。
心臓破り坂に向け、売り切れ寸前の脚が、さらに削られて行く。
上りに入り、ジワジワと先頭から千切れて行き、上り切りで20m程差がついてしまった!
追いつく脚なんて無いも同然・・・ここで終了か・・・?
バックストレートまでのアップダウンで追いかけるが、広がりは無いも縮まってもいない。

11周目、ホームストレート、先頭集団のペースは落ち着いた感じ。
とにかく、ここが最後の頑張り所と、必死にモガき下りのコーナー以外は踏み基調で追いかける。
裏のアップダウン区間、何とか集団に合流した。
しかし、この後の心臓破り坂までに回復なんて臨めない。
何とか、上り切り直前の鋭角コーナーまではついて行けたが、斜度が急になったと
ころで、再び遅れる。
万事休す・・・橋を渡った時には、またも20m程差がつき、追いかける脚は完全になくなった。
見る見る差は広がり、ここでレース終了・・・

残り4周。
集団からリストラされ、大雨、腰痛も悪化。
両太ももは今にも攣りそう・・・攣ってからでは回復に時間がかかる。
この先走る意味は無く、自らレースを降りる選択もあった。
過去に参加したトレイルラン100km(16時間)やMTB10時間耐久の苦行を思い出す。
が、こんな状況になると、何故か止めたくなくなる性格な自分。
「レースを降りる」って選択肢は、選ばず、「完走」を選択した。
賢いアスリートなら、今後のレース予定を踏まえ、降りるんだろうが、バカなアスリートは降りない。

12周目、バックストレートで先頭集団とすれ違う。
ざっとみた感じ、20人も居ない。
瀕死状態+単独走で、集団の時より2分も遅いペース。

13周目、先頭集団とはすれ違わず、ペースはさらに1分半加算。
10分前半だったペースも、13分半くらいまで落ち込む。

14周目、ただただ耐えてるだけ状態。
心臓破り坂を上り切ると、バイクの係員が近づき、何か言っている。
「あ?何っ?」と無愛想に聞くと、「先頭が迫ってます。この周回逃げ切れば最終周回行けます!」と言われる。
死刑宣告(足切り宣告)かと思いきや、「あと少し逃げ切れ!」と励ましの言葉だっ
た。
何とも失礼な受け答えをしてしまい、「ありがとうございます」と言い、売り切れ御免の脚で必死に逃げる。
無理矢理ダンシングでバックストレートを駆ける。
ホームストレートも下ハン持って必死にダンシングし、何とか、トップより先に通過し、最終周回に入ったぁ〜。
ここまで軒並み落ち込んでいたラップタイムも、13周目と同タイムで通過した。
ちなみに、この後すぐに、トップはフィニッシュを迎えていた(リザルトによる)。

15周目、入った途端に大失速。
そんな調子で最後の心臓破り坂、もう有り得ない・・・(リア28Tにしときゃ良かったと後悔)
上り切った後、同じくBクラスの人に追いつかれ(居たの?)、チラチラ意識している感じ。
ゴールスプリントの誘いか?こんな瀕死の人捕まえて。てか、「あなたは瀕死じゃないの?」って感じ。
とりあえず、追いかけ、ホームストレート前の左コーナーで追いつく。
が、もうホントにホントに何も無い・・・スプリントなんてやったら落車する恐れがあり、発射せず。(てか発射出来ない)
そのまま単独でフィニッシュ。

90km、1500mアップ。(1周あたり100mアップ)
9月末に走ったモテギ3時間(120km)なんて比にならんくらい消耗した。
ゴール後、歩くこともままならない状態。
群馬CSCも、こんだけ走ると山岳コースだと認識した。
自分のステージではなかったな・・・
今シーズンのどのレース(MTB、XTERRA、シクロクロス、ロードレース)よりもキツいレースであった。

車で待つ、カミさんと双子様の元へ。
双子様はハイエースの荷室で出迎えてくれた。
(昼寝直後だからか、出迎えたと言うより、「あんた誰?」的な目してた・・・)

とりあえず、極度の空腹感と悪寒を解消すべく、着替えながらおにぎりを一気喰い。
双子様のためにも早く帰りたく、グッタリしたいが、さっさと片付けを進める。

15時半過ぎにレースを終え、16時前に群馬CSCをあとにした。