おじさんの悪あが記

日々の自転車ライフ・育児のことなどなど

2008 XTERRA WORLD CHAMPIONSHIP

今年で2回目となるXTERRA世界選手権。
待ちに待ったレースである。

目標は、去年の成績を上回ること。で臨んだ。

●Swim 0.93 mile (1500m)

丸沼では、ブイに掴ったり、溺れそうになるなど、大失態犯したため不安はあった。
前日の試泳で、スイムの調子を見たところ、丸沼以来泳いでなかったわりに調子は良い。
とりあえず、不安は取り除けた。
ブイに対してイン側は密集するため、距離は若干延びるが、空いている大外に位置取る。
スイムは基本的に得意でないため、まずは去年のタイム以内を目標にする。(去年:0:28:51)
スタート前、またこの地に立てたことが嬉しく、ちょっと緊張はしたが、呼吸を整えスタートに備える。

そしてレーススタート。

大外に位置取ったとは言え、500人を越える人数のため、いきなり接近戦となる。
動揺しそうになるが、あまり焦らず、マイペースで泳ぐ。
丸沼と違い、視界は良く、水中の景色が良いから気持ちが良い。
この景色の良さが、気分的にもリラックスさせてくれる。
マウイの海は波も穏やかで、流れもあまりなく、とても泳ぎやすい。

第1ブイに到着、相変わらず接近戦は続くが、周囲のペースに戸惑わされることなく、順調に泳ぐ。
自分のペースを守って泳ぐと、周囲よりはちょっとスピードがあり、着々と順位が上がっている。
第2ブイへは、ヘッドアップでブイを確認出来るようになり、最短で到着。
ここらでやっと接近戦もなくなり、さらに自分のペースで泳げる。
ペースを守って泳いでるため、呼吸は苦しくない。順調である。
今までにないくらい順調に泳げ、気持ちの良いまま1周目終了。

ビーチを30mほど走る。観客だたくさん居て歓声がもの凄い。
気分の良いまま、2周目に突入。

2周目に入ったところで、見覚えのあるウエアを見かける。シンガポール在住、マイミクのmakotoさんである。
彼は今回は「楽しむ」ため、最後方からのんびり行くと言っていた。
のわりに速い。さすがはアイアンマンである。一声かけて、再び泳ぎ出す。
1周目の順調な泳ぎで不安はなくなり、とにかくペースを守って泳ぐことに徹する。
第1ブイ、第2ブイと順調にこなし、最後ビーチを目指す。
最後はちょっとスピードを上げてみようと、ペースを上げる。
1人2人と着々と抜いて行き、ビーチに到着。時計を見ると、去年よりも速い。
ビーチに上がり、走りながらゴーグル・スイムキャップを外し、トランジッションエリアに到着。
こんなに順調なスイムは、今まで参加したサイパン(3回)、丸沼(3回)、マウイ(1回)ではなかったと思う。

タイム:0:27:20
S順:326位

●Transition#1

去年のスイム→バイクへのトランジッションのタイムが4分32秒と激遅だった。
原因は、ソックスを履くのに手こずっていたこと。
今回は、ここを縮めるため、ある人のアドバイスを貰い、それを遂行することに。
って、大したことではなく、予めソックスを丸めて置くだけのことだが。
足を水で洗い、そのまま丸めたソックスをクルクルと履く。
素晴らしく速い!!あれよあれよと両足履き、今まで何を苦戦していたのか?と思った。
あっさりトランジッションを済ませ、得意のバイクパートへと移行する。

タイム:02:26

●Bike 19.1 mile (30km)

バイクはとにかくハイペースで行くことに。得意種目なだけにここで追い上げなくてはならない。
スイムでは無難に泳いだため、頭もクラクラしていない。
バイクの飛び乗るやいな、ダンシングで芝生を駆け上がり、先を急ぐ。
舗装路に出ても、ガンガン踏んで、順位を上げて行く。
ジープロードに入って、本格的に上りが始まる。

マウイのコースは基本ジープロード。と言っても、砂に隠れた岩が多く、何気にテクニカル。
上りはその岩を避けながら、サラサラの砂にタイヤを取られないように走る。
外国人選手はとにかくパワーで上って行く。ダメなら降りてガツガツ走って上ると言った感じ。
これがボクにとってはかなりのストレスとなった。
降りずに行って欲しいところですんなり降り、行き先を阻まれて、あえなくボクも降りる羽目に。
そんなことを繰り返しながら、なかなか自分のペースに持ち込めない。
そんな中でも、何とか着々と順位を上げて、ペースを掴むようにする。
スイムがあまり速くないせいか、ボクの走るあたりの選手の中では結構速いレベルにあった。

下りはパンクに注意を払いつつ、スピードは殺さないような走りを心がける。
下りも外国人選手は不器用なのか、スピードが遅い。
下りからの上り返しと言う場所が多々あったが、ことごとくブレーキングするため、あっさり抜くことが出来る。
路面の岩にだけ注意を払い、着々と順位を上げて下る。
時折ある広大な景色の中でのダウンヒルにテンションが上がり、さらにスピードを上げる。

上りで足止めを喰らうことと、暑さで思うようには走れなかったが、基本的には抜かれることはほとんどなかった。
最後のジープロードを下り、舗装路に入って鬼漕ぎでトランジッションを目指す。
舗装路を終え、芝生を走り、トランジッションエリアに到着直前で、エクステラアスリートのKムさんに遭遇。
去年も全く同じ所で遭遇したことを思い出す。今年も追いつけなかった・・・
トランジッションエリアに到着。バイクを降り、自分のエリアに走ってバイク終了。

タイム:2:03:34
B順:156位

●Transition#2

バイク→ランは楽勝である。
と言っても、丸沼ではゼッケンをつけ忘れたこともあり、それだけには注意する。
バイクをラックにかけ、予め脱いでいたグローブを置き、メット・サングラスを外す。
シューズを履き替えランスタート。
トランジッションエリアを走りながら、ゼッケンベルトを装着してランへ移行する。

タイム:01:41

●Run 6.9 mile (11km)

走り出しは脚が重い。バイクでガッツリ追い込んだからだろう。
当たり前だが、前日のトレイルランのみのようには走れない。
舗装路に出てから、自分なりにはペースを上げてるが、後続に1人2人と抜かれてします。
舗装路を走りっていると、反対車線側に、知り合いの日本人選手がバイクで帰ってくる。
トライアスロンJr強化選手の最年少K山くん、丸沼では負けたY浅さん、サイパン在住のMエコさんなど。
ジープロードに入ると、今度はアイアンマンのH山さん、今回知り合ったA井さんと、たくさんの方とすれ違った。

ジープロードは前日同様に延々上りが続く。(同じコースだから)
前日のトレイルランを走って、上りがまだまだ続くことを知っているだけにツライ。
日頃練習している加波山のタイムトライアル林道を思いだし、歩かずに上って行く。
バイクで追い込んだ脚は重い、日差しが強くて暑いが、何とかピークに到着。
給水所で水とゲーターレードを貰い、止まらずに下りに入る。

下りはスピードを上げて下って行く。
前日のトレランの時もそうだが、外国人選手はやはり下りが遅い。
上りで抜かれた数人の外国人選手を1人1人抜いて行く。
アップダウンが終わり、次なるステージ「ジャングルのような砂防林」へ。
トレランの時に木に激突したエリア。砂に足を取られないように慎重に走る。

この砂防林を抜け、地獄のビーチランに入る。
サラサラの砂浜は、スピードを見事の殺してくれる。おまけに疲労した足にはキツイ。
波打ち際を走り、極力足が沈みこまない所を選んで走る。
第1のビーチを抜け、また砂防林に入る。
ここは、まあ大したことはなく、無難に走り切って、第2のビーチランが始まる。

もうビーチランはうんざり、唯一の救いは海水浴してる人達が応援してくれることだ。
これを力に、ビーチを走り切り、岩場を慎重に走って、会場が見える。
時計を見ると、3時間40分くらい。去年のタイムとほとんど変わらない。
とりあえず、1秒でも更新しよう、最後はダッシュでゴールを目指す。

歓声の沸く中、最後はカッコ良くガッツポーズを決めてフィニッシュ!

タイム:1:07:02
R順:224位

●結果
タイム:3:42:07
総合順位:191位/525人(エントリー数)
Age30-34:20位/46人

去年のタイムより18秒縮めた結果となった。
とりあえず、去年のタイムを上回ったが、ちょっと不満。
バイクのタイムが去年よりも5分ほど遅かったから。
スイムで1分半、ランで3分、トランジッションで2分縮めたが、得意のハズのバイクで・・・
今回のバイクは行く手を阻まれることが多く、思うように乗れなかった。

全体的には、自分の持てる力を発揮出来たと思う。
バイクではガッツリ追い込み、ランでは「何が何でも走り倒す」と強く思い、それを実行出来た。
最初から最後まで、レースに集中し、追い込むことが出来たな。

【個々の反省】
●Swim
丸沼以来まったく練習してなかったわりにタイムは上がった。
スタートの位置取り、平常心で泳げたことが上がった要因だろう。
しかし、S順326位は全体の半分以下だから、やはりもっと練習してタイム上げなくてはならない。

●Bike
行く先を阻まれ、ことごとくバイクを降りるはめになり、思うように乗れなかった。
走るポジショニングを考えて乗れば、降りずに乗れたかもしれない。これもスキルのひとつと言うこと。
純粋にもう少しバイク全体のレベルを上げなくてはならない。

●Run
着々と速くなっているのが実感出来た。
今シーズン、トレイルランに力を注いだ結果が、エクステラの中でもタイムに現れた。
しかし、前日のトレイルランでは1時間を切ることが出来ただけに、もう少しタイムを縮めたかった。

●Transition
去年よりも大幅に速くなった。
しかし、全体から見てみると、まだまだ遅い。
Tran#1で1分、Tran#2で20秒くらいは縮めたい。
今までトランジッションの練習はしたことがないから、来年は練習して臨みたい。

と、まだまだ改善していくところは多々あり。まだ伸び代があるってこと。
この伸び代を、来年のモチベーションとし、さらに上を目指したいと思う。