おじさんの悪あが記

日々の自転車ライフ・育児のことなどなど

2008 御嶽スーパートライアスロン

結果 30位/126人 4時間57分50秒

前日夜、三岳村入り。会場近所の道の駅で車中泊
朝6時にスタートのため、3時に起きて準備・受付をする予定。

が、起きたのは4時20分、大急ぎでトイレで洗面し、会場へ急ぐ。
が、場所が分からず、迷うこと20分、ようやっと会場入りしたのは5時。
レースまでたったの1時間・・・
受付して、軽く飯喰って、バイク・ウェア・トランジッションの準備をして、何とか15分前に終了。
何とも慌ただしいレース前となった。


【第1種目 ロードヒルクライム16km】
スタートは最後方、126人参加の117番。スタートゲートは100mくらい先だった。
まぁ、ヒルクライムだし関係ナシと思う。
予定通り、6時ジャストにスタート。標高3067m(高低差2200m)往復のトレーニングが始まった。

アップは当然出来ずじまいのため、最初は抑え目で上って行く。
カラダが暖まったところで、グイグイ踏んでペースを上げて行く。

白根山で痛めた腰は若干痛むが、コルセットを巻いてサポート。
時折ダンシングを混ぜ、腰への負担を軽くする。(正直、これでも痛いのね)

選手もだいぶバラけるが、単独走にならないように、ペースの合う人について行く。
10kmを過ぎた所から、傾斜がキツくなる。
この日のためにと、スプロケを12T-27Tにしたにも関わらず、ダンシングで精一杯な程の傾斜が続く。
ヒルクライム的には、王滝側のルートよりも全然ツライです。
「止まっちゃうよ~」と言う傾斜で、何度かホントに止まっちゃいそうになるも絶える。
何とか止まらず踏み切って、バイクパート終了。
1時間5分、順位は20~30位ってとこか。

バイクゴール後、自転車をスタッフに取り上げられ、そのままバイクはトラックへと積まれる。
何とも手際の良いこと。メットとシューズも事前に準備した袋に入れ、この袋も回収されて行った。
トランジッション用(登山&ラン)の荷物も、ちゃんと分かりやすく置かれていたため、スムーズに登山へと移行出来た。
21回目の大会ともなると、全てがちゃんと確立されているな。

【第2種目 登山10km】
トランジッション地点は標高1800mくらい。ここから御嶽山山頂3067mを目指す。

ヒルクライムで追い込んだ分、太ももに大きなダメージがある。
出だしはペースが上がらず、早々に5人くらいに抜かれてします。

種目名が「登山」と言うだけあって、往路はもちろん上りオンリー。
最初は木道階段で延々と上って行く。傾斜も当然急なため、ペースは全く上がらない。
しばらく階段を上って行き、一旦開けた所に出る。
ここで、これから目指す御嶽山の山頂が確認出来た。「まだまだかなり上空な感じがする・・・」

この地点で、山頂まで残り2km。エイドステーションで水とバナナを補給する。

いよいよ森林限界へのアプローチ。
林を抜けると、景色が一気に広がり、ガレ場の上りが続く。
ここら辺りで、トップ選手が折り返してくる。
最初にすれ違ったのは、「大宮32連隊のO宮さん」。毎年チームで参加しているらしい。
「ちょっとズルくない?」と思いながらすれ違った。

この辺りから調子が上がり始める。
登山スタート早々に抜かれた人達を、次々と抜き返して行く。
ガレ場に入り、景色も良く、日差しは暑くも、気温が20℃ちょっとのためか気持ちが良い。
気分が良いせいか、順調にペースが上がって行く。

そうこうしてるうちに山頂の神社に到着。
3067mでお参りし、休み間もなく、復路へと向かう。
この時点では、バイクゴールとほぼ同じ順位くらいか?

復路、最初はガレ場の下り。得意です。
サロモンのシューズが、岩でも結構グリップしてくれるおかげでスムーズに行ける。
この大会、トライアスリートが多く、皆履いてるシューズはランシューである。
この区間は、皆さんブレーキ。と言うか、超走り慣れていない感じである。
おかげ様で、ボクは順調に抜かさせていただく。得意分野ですから。

ガレ場の区間だけで、5人程抜き、後半の木道階段へと入る。
この辺りから、一般のハイカーさんとすれ違うようになる。
遠慮がちに下って行くと、逆に登山客の方々が譲っていただき、おまけに声援まで送ってくれる。
なんとも、理解のあるハイカーさん達であること。

木道は前日の雨で結構スリッピーだったが、慎重に1歩1歩丁寧に足を置いて走る。
ここでも、2人ほど抜いて行き、無事にトランジッションエリアに到着。登山パート終了。
2時間17分、順位は抜かれた分以上に抜き返したから、バイク終了時より若干上げたかな?

【第3種目 ラン16km】
ようはバイクで上ったルートをランで下るだけ。
と言っても、山頂からずっと走ってるわけだから、結構脚にはキテます。

トランジッションはボクの場合スルー。
登山と同じ格好(ボトルバッグのみ、シューズはそのままサロモンで)でランへと移行。
エイドステーションで、水とスイカを補給。
イカ、あまり好きじゃないが、この時は非常に甘くて美味しく感じた。
エイドでひと呼吸置いて、ランをスタート。腰と右膝が若干痛むが・・・

ランに入ると、あとは1km毎に「ゴールまで残り○○km」と標示がある。
1km毎にタイムを見ながら、目標6分/km以内で走れるように心掛ける。

最初の5kmまでは順調に6分以内で走っていたが、徐々に腰と右膝に負担がかかり、ペースも徐々に落ちる。
登山パートで抜いた人にも、抜かれ始めて行く。
と言うか、皆さん、トライアスリートっぽいので、舗装路ランはボクより断然速いだけか?
舗装路ランは、ボクのニガテ分野なので、自分のペースで、周りは気にせず走って行く。

半分の8km地点で、腰がどうにも痛く、ちょっと休憩。
歩きながら、腰のストレッチをして、とにかく止まらずに休む。
再び走りだし、腰の痛みに絶えながら、ペースも落ち気味だが走る。

14kmを過ぎた頃には、腰の痛みもピーク、痛いのを我慢して走り続けるが、どーにも痛い。
時計を見ると、5時間切りに黄色信号。残り10分ちょっと。
10分で2km、5分/kmくらいで行かないと間に合わない。
腰がとにかく痛いので、ちょっと諦めモードに入りそう。
が、ある人に抜かれ際に「5時間切り行けるよ!頑張ろう!!」と言われる。
この人のおかげで、諦めモードに入らず、無理やりペースを上げて猛然と走って下って行く。

腰の痛みは、1歩1歩の衝撃で痛むが、もうここまで来れば意地でと思い、痛みを無視?して走る。
15kmまでの1kmを、ほぼ5分/kmで走る。腰?・・・痛ぇ~よ・・・ホントに、無視なんか出来ない・・・
しかし、最後の1kmも、さらにペースを上げ、4分40秒/kmで走って、何とか5時間以内、やっとこさランパート終了。
1時間34分、10人ほどに抜かれたな。まぁ、想定内だったが。

ゴール後、最後カマかけてくれた人に、「ありがとうございます。おかげで何とか5時間以内でゴール出来ました」と挨拶した。
この人のおかげで、諦めずに走り切ることが出来た。


【総評】
このレース、エクステラとは比べ物にならんくらい超ハードでした。
ヒルクライムした直後に、3000mまでの登山は、太ももに大ダメージが残る。
続いて、3000mからスタート地点の800mまで一気に下る。
これが、今度は太もものほかに膝にもダメージが加わる。
何とも、下半身イジメなレースであること。
しかし、トレーニングの一環として参加したボクにとっては、ホント良いトレーニングになった。
腰を痛めてなければ、最後のランで、もうちょっと抜かれずに済んだような気がするが・・・

大会の雰囲気としては、とても良い。
スタッフ、地元の人達(地元の中学生も借り出されてた)の素晴らしい運営だった。
21回目とあって、全てが確立されておりスムーズに進んでくれた。
参加賞も超盛りだくさん。Tシャツの他、結構しっかりしたバスタオル、トクホンがスポンサーで、塗り薬など沢山いただいた。


超過酷なレースではあったら、トレーニングとしては満足なんで、来年も出れたら出たいと思う。
この大会、毎年8月13日開催と決まっているので、平日開催ってわけではないようだ。
と言っても、来年は木曜日らしいが。
皆さんも、出れそうなら出てみませんか?自転車はロードでなくともMTBでも参加出来ますので。

以上、レポートでした。