おじさんの悪あが記

日々の自転車ライフ・育児のことなどなど

第22回 御嶽スーパートライアスロン 2009

結果
順位:10位/150人くらい(完走者98人)
Time:4:16:30

加波一族トライアスロン部(そんなのあるのか?)遠征、御嶽スーパートライアスロンに行ってきました。
部長のクボさん、アサノさん、オオヤマさん、自分の4人、強行軍での遠征。

12日夜、クボさんの仕事終わりを待ち、21:30に我が家に集合。
愛車スパイク号に、ロードバイク4台、4人分の荷物を積み込み、22:00過ぎに御嶽へ向かう。
4人分の荷物+自転車4台+4人、アクセル踏んでから走り出すまでのタイムラグが長かった・・・

中央高速は、休日特別割引&お盆帰省の影響で、夜中にも関わらず30km強の大渋滞にハマる。
予定としては深夜2:00には御嶽に到着し、仮眠をしてレースに臨む予定だったが、そんなこんなで到着したのは4:00過ぎ。
仮眠どころか、ゆっくりする暇も無く、レース準備をする。レース会場最寄の道の駅「三岳」で。


寝てないのに何故か元気なオオヤマさん、この後の地獄を知る由もない・・・

5:00前に会場に移動し、今度はバイクの準備&受付を行う。
テンパってるクボさんが印象的だった・・・
一族の御旗と共に集合写真を撮り、各々スタート位置に着く。
天候は予報通り曇りだが、何だか嫌な雲が空を覆ってる・・・

スタート前にみなさんで1枚

今回の目標
・4h30m分切り(前年度 4:57:50)
・昨年の女子優勝者のタヂカさん(MTBエリート選手)に勝つ事(前年度は完敗)
・登山下り終わった後に、ランで気張る事(去年は歩いちゃいました)
の3つ。
去年1人で参加した結果を元に立てた目標である。

4h30m切るには、各パートを去年を大幅に上回る必要がある。
特に重要になってくるのが、最後のラン、ここでどれだけ短縮出来るかがカギとなる。
日頃のロードラントレーニングの進化が問われると言ったところ。

6:00ジャスト、登坂標高2200m、距離42km(バイク16km・登山10km・ラン16km)の超ド級過酷なレースがスタートした。
(前日の朝6:00に起きてから、まったく寝てない状態でのこのレース、大丈夫なんでしょうかね?)

【バイク16km 1027mUP】
ボクのゼッケンは21番、この番号がスタート位置となり、去年よりも遥か前の5列目。
自衛隊の方、バリバリトライアスリートの方、○○鉄人会と書いたウェアを着た方などが廻りに居る。
ボクはマウンテンバイカーですが、そんな方々の中でのスタートとなった。

スタート後、アップ的なペースで上って行くも、そこそこな順位で上る。10~15位くらいか?
しばらく上ると、後方よりスタートのリレー組の方々が抜いて行く。この人達はバイクで終了だからね。
とは言いつつも、アップが終わり、ボクもレースペースに入り、リレー組の人達を抜いて行く。
マウンテンバイカーですが、自転車に関しては負けたくありませんので・・・登山とランが控えてますが何か?

標高が徐々に上がるにつれて雲の中に入って行く。と同時に雨が降り出してくる。予報は・・・?
しかし、この雨が意外に気持ち良く、熱くなったカラダを冷やしてくれる。
順調に上って行き、このコースの難所である激坂区間に入る。12km過ぎからドM坂に入る。
この区間で3人のパックになり、バトルが勃発する。千切り合いが始まる。
トライアスリート系の2人vsマウンテンバイカーの争い。

まずは1人がアタックに入り、ここでもう1人のトライアスリートが脱落。
自分は必死のダンシングで追尾、何とか千切れずに済んだ。
1対1の勝負になり、今度はボクが仕掛けるが、なかなか千切れない。
この後に登山&ランがあるのに、心拍数は180bpmオーバー。斜度も超キツイ。
しばらく牽制し合って、傾斜の緩くなった所で一気にスパートして離脱に成功。
残り1kmあたりで、千切ることが出来た。と言っても、50mくらい後ろに見える。
そのまま、トランジッションエリアに到着。
かなり脚を使っちゃった感があり、この先が思いやられる・・・

Time: 1:01:17 (自時計)
前年差: -03:42

【登山10km 2040m山頂折返し】
トランジッションでバイクパンツを脱ぎ、日頃履き慣れたホグロの短パンに履き替える。
(もちろんインナーパンツは履いてます。フル○んにはなってないのでご安心を!)
ボトルバッグと装着、トレランシューズに履き替えてトランジッションを後にする。

登山だけあって、往路は当然上りのみ。走れる斜度もほとんど無い。
前半は木道階段、時折かなりの斜度になる。
バイクでかなり追い込んだのもあるし、復路の下りで追い上げる作戦を取るため、往路を温存で行く。
この段階で、雨は結構降っている。予報では・・・もうどうでも良いな。

延々と階段を上る間に、リレー組含む5人くらいに抜かれるが、あまり気にしない。
抜かれ際にこの人達の足元を見ると、皆、普通のランシューである。
雨でかなりのスリップ路面、このシューズでは復路で絶対失速すると思い、益々復路に賭けようと思う。

8合目に到着すると、去年この大会に誘ってくれた大会スタッフのハラさんに会う。
「この先、この雨に加え、風も強くなってるんで気を付けて!」と言われる。
この時は、必死だったんであまりこの言葉の意味するところを考えなかった。
雨+風+ノーズリーブ=極寒であると言う事を・・・

ここから登山道の雰囲気がガラっと変わり、ガレ場になる。
さらに木々も少なくなり、ガスっているものの、50mくらい先が見えるようになる。
バイク後の太ももの重さもだいぶ緩和され、ここから少しペースを上げる。

しばらく上って行き、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてくる。
前年度女子優勝者のタヂカさんである。ちなみに彼女はMTB女子エリート選手です。
バイクで結構差をつけたが、登山上りで一気に順位を上げてきたようだ。
目標のひとつなので、さらにペースを上げることに。

9合目手前くらいに来ると、トップ選手が下ってきた。
トップは自衛隊の方かと思いきや、ランパンランシャツのトライアスリートの方だった。
ペースを上げてからはタヂカさんとの差はあまり変わらない。
が、結構キツイ。低酸素濃度のせいか、時折、クラっとする。おまけに風が強く、あまりの寒さに手が悴む。
ちなみに、ノースリーブのシャツに短パン。登山客の方々と180度逆の格好である。
とにかく寒いので、必死で上り、ようやく山頂「剣ヶ峰」に到着。
今年も3067mの頂に立った。(数週間前にもここに来たけどね・・・)
恒例の写真撮影があり、早々に折り返して行く。(往路:1h24m)

下り区間のスタート。得意分野に入る。
ここで一気に順位を上げ、最後のランへの貯金を作る作戦です。

山頂付近のガレ場は、ピョンピョンと飛ぶように下る。
9合目手前あたりで、クボさんとすれ違う。
レース前に「すれ違う時はハイタッチで!」と約束した通り、ハイタッチする。
クボさんも、なかなか調子が良いようだ。油断出来ません!
ガレ場の間に、リレー組含む人達をガンガン抜いて行く。

しばらく下ると、今度はオオヤマさんとすれ違う。
上りに結構参ってる様子だったが、これまた約束通りハイタッチをする。
8合目手前ではヘロヘロ?なアサノさんとすれ違う。
ハイタッチするものの、結構キツイ様子。元気づけるつもりで「オオヤマさんはちょっと前に居るよ!」と教える。

8合目に到着すると、ハラさんに「一桁だよ~」と言われ、テンションが上がる。
脚の状態はまだまだイケそうな感じ。やはりタイツは履かなくて正解だった。
ここから木道区間となり、さらにスリッピーにはなるが、スピードは緩めずに下って行く。

登山客、往路で上ってる方々に激励されながら、順調に下って行き、6合目のトランジッションに到着。
一気に下ったせいか、意外にもアッと言う間で到着した。
作戦通り、この下り区間で、一気に順位も上げられた。(復路:0h39m)

Time: 2:03:12 (自時計)
前年差: -15:21

【ラン16km 1027mDOWN】
トランジッションでボトルバッグを外し、シューズをロードシューズに履き替える。
(去年はトレランシューズのままで行ったが、今年はロードラン練習の効果試すために)
シューズを履き替え、走り出すと、脚が超軽い。軽すぎてむしろ走り難い感じだ。
エイドでバナナと水を貰い、すぐさま、最後のランへと突入する。

目標は5'00"/kmで走ること。
前半はバイクでヒーヒー行って上った斜度なだけあって、ランは急な下り坂となる。
スピードをコントロールしながら下る。
1km毎に看板があるため、その都度タイムを確認すると、4'20"/kmくらいのペースだ。
最初の5kmを21:28で通過、脚も痛くないし、ハイペースな感じもないから、このペースで行く。
とは言っても、このペースはあくまでボクの中でのハイペースであり、後方からスタスタとロードの速い方がやってくる。
明らかに走り方、スピードが違う。まぁ想定の範囲内なので、気にせずこのペースを守りながら下る。

10km地点、通過タイムは21:52、大きなペースダウンは無く通過。
しかし、標高もだいぶ下がり、気温も高くなり、若干疲労感が出てきているのが感じられる。
さらには、斜度も緩くなり、時折、上り返しも出てくる。
11km以降、失速したわけではないが、4'40"/kmくらいまで落ち込む。

15km地点、もうほとんど平坦路かちょっとした上り返しで、通過タイムは23:56。
ここまで来ると、さすがに下り続けたダメージが脹脛に出てきている。
ラスト1km、ペースは落ちているものの、とにかく今の順位をキープしようと必死で走る。
が、ふと後ろを見ると、猛然と追ってくる人が見える。
逃げる気持ちはあるものの、脚が前に出ない。会場手前の最後の下りで抜かれてしまった。

最後の下りを終え、会場内に入ると、場内アナウンスで自分の名前をコールしている。
「やっと終わる~・・・」とちょっと感動に浸りながら、最後のストレートを拍手で迎えられ、ついにゴール。
標高差2200km、距離42kmの過酷なレースが終わった。

Time: 1:12:08 (自時計)
前年差: -22:20

Total time:4:16:30

去年より40分くらいも縮めることが出来た。
各パート、全てタイム短縮し、3つの目標も全て達成しての結果となった。

ゴール後、当然のごとく、脹脛は悲鳴を上げ、まともに歩けない状態に陥った。
しかし、次にゴールしてくるハズのくぼうずさんの写真を撮るため、脚を引きずりながらも車に戻り、カメラの用意をする。

しばらく車のラゲッジでボー然としてると、くぼうずさんがゴールに向かってるとアナウンスが!

慌てて走ってゴールに向かうが、脚が超重い。と言うか痛い。
脚を引きずって走り、くぼうずさんに「写真!写真!」と叫び、ちょっと待ってもらい感動の?ゴール写真を1枚。

余裕の?ゴールシーン。
クボさん、意外と元気。歩きも結構軽快。
2人でゴールゲートで写真を取り、着替えに行く。

車で激臭くなったウェアから着替え、雨が止んでるうちにバイクを片付ける。
何だかんだ2人でダラダラウダウダすること1時間、オオヤマさんのアナウンスが入る。
今度は二手に別れ、これまた慌ててゴールへ走る。
ゴールへ向かうオオヤマさんをクボさんが、自分はゴールで感動のゴールを撮る。
クボさんに次いで、またまた余裕の?ゴールシーン。

オオヤマさん、登山でヘコんでたみたいだが、登山下りとランは爆走してきたようだ。
さすが元ランナー!(本人言わくトライアスリートらしいですが)
山頂では歓喜余って泣いたらしい。何か良い話しだな!

残すはアサノさん。
しかし、オオヤマさんに聞くと、登山下りでもやしさんに会ってないとの事。
怪我でもしてないかと、3人で心配する。

待つこと1時間、大会本部に聞くと、9合目でリタイアしたとのこと。
あまりの寒さで止めたらしい。
しばらくすると、アサノさんがバスで登場。
暖まったらしく、元気になっていた。第一声は「登山の下り楽しかった!」だった。
意外な発言にビックリ、すでに来年のリベンジを誓っていた。

とりあえず、みんな完走とはいかなかったものの、無事にレースを終えることが出来た。


で、今回のレースを振り返る。

レース前日、午前中にバイクとランをやり、自宅に帰って仮眠1時間。
夕方17:00に起き、その後、寝ることなくレースに臨んだ。
(最終的には12日17:00~14日0:00まで、31時間起きていたことになりますね。
若者的にはオール!ってヤツか?)

のわりに、快心のレースでした。

バイクは自分のメイン競技、負けるわけには行かず、アップ走後はかなり本気モード。
後に控える登山&ランのことなんて考えることなく、ガシガシ踏んだ。
結構良い感じで走れたのではと思う。
12km過ぎの激坂区間でバトル、かなりハードだったが、すごく燃えた。
結局、このバトルは制したが、この人は総合で3位、登山上りが超速かった。

登山、前半の上りで温存し、後半の下りで爆走する、この作戦が見事的中だった。
上りは数人に抜かれるも、それでもそれなりスピードで上れた。
森林限界超えてからペースを上げ、ちょっと苦しかったが、とりあえず踏ん張れた。
そして下り、ここはもう言う事無しな感じの快心の走りが出来た。
数日前の白根山の下りで、よしきさんとバトルした経験が凄く生かされた。
ありがとう、ヨシダさん。

ラン、ここが鬼門だったが、これまた快心の走りが出来た(自分なりにね)。
ロードシューズに履き替えたことが良かったのかもしれないが、走りがホント軽かった(10kmまでは)。
4人に抜かれたが(リレー組2人、個人2人)、ニガテのランで、1人(個人)抜くことが出来た。
差し引き-3人は、出身競技的にはかなり上出来だと思う。マウンテンバイカーですよボクは!
最後、さすがに脹脛が痙攣し始めたけど、何とか気持ち切れずに走り倒せた。

歴史あるこの大会で(今年で22回だそうな)、結果10位とは自分でもビックリ。
しかも、トップの自衛隊の方(オオコウチさんって言うよく見かける人)との差は約42分。
半分以上はラン要素のこのレースで、しかもランのニガテなボクにとって、この差は上々ではと思う。
なので、来年も出てそうな気がする。どーせなら4時間切ってシングルに入ってみたいと言う野望が・・・

XTERRA前の練習レース、自分の実力の確認ができ、XTERRAへの手応えも感じられた良いレースでした。
あとは、新調したウェットスーツにスイムを託し、今年こそはXTERRAで表彰台に上がりたいところだ。